教え合うと成績が上がる
こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今回は、教え合いについて書きます。
❤︎芥川龍之介の『蜘蛛の糸』の大泥棒
地獄にいる大泥棒が、
生前に一つ良いこと、蜘蛛を助けたという善行をしていたので、
仏様が、天国から蜘蛛の糸を彼のいる地獄に垂らしました。
彼は、その糸によじのぼり始めました。
ふと下を見ると、沢山の人がその糸をよじのぼっています。
彼は「これはオレの糸だ、降りろ」と叫びます。
すると突然、蜘蛛の糸はぷつりと切れてしまい、彼は地獄へと、まっさかさまに落ちていきました。
それを見ていた仏様は悲しそうな顔をしました。
❤︎受験が競争だと思うだけなら、『蜘蛛の糸』になるかもしれない
受験が、競争で、
1人でも多くのライバルを蹴落として勝ち抜く
というイメージが強かったら、
お互いに排除し合ったり、
勉強させないように努力したりする方向に向かいます。
結果的に、
まわりの人だけでなく
無駄な時間を使い、
自分自身の学力を下げることになってしまいます。
❤︎お互いに教え合う
逆に、
お互いに受験の情報を交換し合ったり、
勉強を教え合ったり、
ノートを貸し借りしている学校のほうが、
受験の合格率が高い傾向があります。
❤︎灘高の校風
灘高には、
同級生同士で協力して
一緒に学力を高めていこうという校風があります。
東大合格者数日本一を目指して、
助け合いをして、
一緒に合格しようという気持ちが
それぞれの生徒たちの中にあります。
❤︎受験の勝者は、人付き合いに優れている
だから、
受験の勝者は、
人情味に薄い、
人間性が欠落しているというのは間違っています。
むしろ受験勝者のほうが
人付き合いに優れた子が多い場合があります。
❤︎ストレスを軽減につながる
また、
受験というストレスに打ち勝つうえで、
支え合える友だちがたくさんいることは大きな強みとなります。
同じストレスを抱える者同士で、
共感し合いながら励ましていくことができるからです。
ストレスの軽減にもつながります。
❤︎支えあうことは、人間的にも大きく成長できる
支え合いながら勉強する経験を通じて、
子どもは人間的にも大きく成長することができます。
共同体感覚は、
この助け合いの精神に通じています。
みんなで助け合うことでよい社会になる、
他人に貢献したことは必ず自分に返ってくるということです。
これは「みんなで幸せになる」社会のあり方です。
❤︎親の言葉が、競争と協調を学ぶ
親は、
友だち同士、
ときに競い合い、
ともに助け合いながら一緒に合格できることが
よいことだと伝えましょう。
子どもは、
受験を通じて、
正々堂々と競争することと協調することの両立を
学んでいくことでしょう。
❤︎まとめ。教え合うと成績が上がる
受験は、
「競争だから、教えるのは損」
では、心の偏狭な人間になってしまいます。
「教え合って、みんなで合格するんだ」
と思えるようになれば、
大きな心で優しさが育ち、
(正々堂々)競争と協調を両立することができるようになります。